プログラミングでゲームづくりをしてみてよく思うことは、数学と近いということです。
まず、数学をよく使います。でもこれはプログラミングだけではないでしょう。何か物づくりをしようと思ったら、図形や曲線、動きの距離や速さや加速度など、数字が必要になってきます。
数学はどちらかというと、教科の中では嫌われ者のイメージです。積み重ねの学問なので、ひとたびわからなくなるとその先からはもうついていけなくなって、一旦苦手になると嫌いにならざるを得ないですし、難しいと言えば難しいのかも知れない。
だから、よく言われるのが、「数学なんて将来役に立つのかよ。三平方の定理、三角関数、そんなもの社会に出てから使うか?」という将来の自分に数学不要説。
こういう言われ方をするのは、数学が顕著だと思います。「それ将来必要?使う?」あまり他の教科では耳にしません。
だけど、考えてみたら、体育や部活の、野球にしたってサッカーにしたって、実際に将来それを使うなんてプロの競技者くらいなものです(体力強化や娯楽でという意味は別として)。でもそれを無意味だと言う人はいない。やっていて楽しいからです。
だけど数学は楽しくない。嫌い。だから「こんなものやって何になる!」と言いたくなる。(気持ちは分かる)
けれど、いつか新聞記事で、社会に出てから役にたった教科は何かというアンケートで「数学」が一番になっていました。意外でしたがやっぱり、と思いました。世の中のもので数が関係ないものはないからです。
ゲームをつくるにも数学はたくさん出てくるわけで、そこで、「数学はゲームのために必要なんだよ!」といつか先生が言われた言葉ですが、私は溜飲の下がる思いが致しました。
「そうなんだよ!みんな数学が嫌いでそんなもの要らないって言うけど、みんなの大好きなゲームは、数学がなかったら作れないんだよ!ゲームが楽しいのも数学のおかげだ!もう要らないなんて言わせない!」
(元々は数学は物理のためにあるというのが正しいです。数学は物理学の計算部門が独立したものだからです)